子供と大人が一緒に成長する所「プレーパーク 淡路島 冒険の森」

今回訪れたのは「プレーパーク 淡路島 冒険の森」という場所です。

妻が手伝っている実家のお客さんから「孫が小学生のときに、よく連れて行った場所」で「お弁当も持ち込めるし、タダで遊べるよ」という情報をいただきました。

ここは、いわゆる「観光スポット」と呼ばれるキラキラした場所ではないかもしれませんが、お子さんのいる方は、自然の中で一緒に遊ぶことができる場所です。

親子で一緒に自然を使ったさまざまな体験を楽しみたいという方にオススメのスポットです!

目次

「プレイパーク 淡路島 冒険の森」とは

施設の入り口に、説明が書かれた看板がありました。

施設の説明というよりは、運営者の思いや理念と言った方がいいかもしれません。

ここは
自分の責任
自由に遊び
自然いっぱいの
冒険 遊び場です
子供も 大人も
女も 男も
障がいのある人も ない人も
島の人も 都会の人も
自分が自分らしく
いられる
冒険の森です

施設入り口の看板より

少し進むともうひとつ看板があります。

「自分の責任で自由に遊ぶ」
ここはみなさんが「やりたい」ことを
できるように「禁止」を少なくした自然
いっぱいの子ども大人も自分らしく
いられるあそびばです
木や竹、ロープで作ったゆうぐやふるいいえが
あります。どんぐりや貝などで工作を
したり、むかしのあそびもできます。
自由なあそびには「きけん」がひそんでいます。
ケガは自分の責任というかんがえで
ゆだんせず、ふざけないで協力しあって
あんぜんにあそびましょう。
自分責任で自由にあそんで
できることをふやして
自信をいっぱいつけましょう
プレイパーク 淡路島 冒険の森

施設入り口の看板より

施設に入る前から、2つの素晴らしい看板を読んで、いきなりいろいろと考えさせられました。

看板の前で立ち尽くしていると、妻と娘に呼ばれ、ハッとなって追いかけて行きました。

強烈なお出迎え

施設に入ると、まずは受付をします。

名前、大人と子どもそれぞれの人数電話番号を訪問者リストに記入します。

そしたら、運営者さんらしきおじいさんから声をかけられました。

「初めて来たんかい?」

「はい!初めて来ました!」

「そうですか、それじゃあ、こっちに来てみぃ」

そう言われてついて行きました。

どんぐり

テーブルの上に、どんぐりが大量に置かれています。

そしておじいさんはどんぐりをひとつ手にとり、地面に置かれている石にどんぐりの頭を下にして、倒れないように左手の指でつまんで、支えながら立てました。

「縄文人とか昔の人はな、どんぐりの皮をこうやって割ってな」

そう言いながら、別の丸い石を右手でもって、どんぐりを叩いて皮を割りました。

そして、皮を剥きながら

「こうやって皮をむいてな、食べとったんやで」

と説明してくれるのを、うんうんとうなずきながら3人で聞いていました。

そして

「食べてみぃ」

と急に娘に差し出され、その瞬間に

「むりむりむりむり!」

と後ずさりました。

娘のリアクションを見てみんなで笑っている中、興味津々のぼくは、迷わずバクリと食べました。

歯ごたえは、ピーナッツより少し柔らかい感触で、少しパサパサしていました。

味はびっくりするほど美味しいわけではありませんが、あっさりした栗のような味をしていて、意外といける美味しさでした。

ちなみに、このどんぐりは拾ってきた後に、ちゃんと湯がいて乾かしたものということです。

オニグルミ

「それからあそこになってる実があるやろ?見えるか?」

と指差された木の実が、こちらです。

「熟して落ちたら拾ってきて、実が真っ黒になったら踏み潰して中身を取り出すねん。そしたら、こんなん出てくるねんけどな。」

しっかり洗って焼いたものがこちらです。

「このハサミ持って、割ってみぃ」

「じゃあ、この竹串でね。中の白い部分、ほじくって食べてみぃ

と今度はぼくに差し出され

「はい!いただきます!」

と言って、こちらも迷わずパクッと食べました。

歯ごたえは、外側は少しカリッとしていますが、中はしっとりとしています。

味はあっさりしたクルミの味がしました。

「おー、美味しい!」

と言うと、妻も娘も興味が湧き始め、ようやく食べました。

妻は美味しいと感じたようですが、娘はあまり分からなかったようです。

レモングラスのハーブティー

「じゃあ、荷物は木屋の中に適当に置いて、あとは自由にしてくださいね」

と言われたので、荷物を置いて、来る前に買っておいたお弁当で、腹ごしらえをすることにしました。

お弁当を広げていると、さっきのおじいさんがポットを片手にやってきて、

「庭でとれたレモングラスのハーブティー入れたから、飲んでな」

と言いながら、紙コップと一緒に持ってきてくださいました。

お茶になるまで置いて、少し冷めた頃にいただきました。

口に含んだ瞬間から、スゥーッと鼻に抜けるレモングラスのいい香り。

きつくない、ほんのりした苦味と、最後に残るほのかな自然の甘味。

これ、めちゃくちゃ美味しくて、ポットの中身は全部飲み干してしまいました。

完全に大人の味ですので、娘はひとくちでアウトでしたけどね。

こみじいさん

この初めて来て、いきなりどんぐりとオニグルミとレモングラスのハーブティーを勧めてくださった方こそが、通称「こみじい」と慕われている、この施設を作り上げて運営されている張本人の方でした。

自然なウェルカム感が心地よく、人の間に一切の垣根がない、まるで以前から親しかったと思わせてくれるような、そんな包容力のあるお人柄の方です。

こみじいさんは、元々小学校の校長先生だったようで、なんとこの施設を19年(2021年時点)も運営されているとのことです。

地元の小学校をはじめ、島外からも校外学習の受け入れもされていて、木屋の壁には感謝状や寄書きなどが飾られていました。

子どもに限らす、根っからの人好きで、今もなお教育を実践し続けていらっしゃる偉大なお方だと思いました。

施設の内容

施設の中には、山の中の竹で作られた遊具エリアや、竹とんぼやゴム鉄砲など、色々なものが制作できるクラフトエリアがあります。

また、木屋の中では絵本や、ジャンベなどの打楽器・ギターなどの楽器が置いてあり、それぞれ自由に使うことができるようになっています。

遊具エリア

竹で作られたツリーハウスがあります。

階段を登っていくと、滑り台があって、下まで滑って降りてこられます。

ただしこの滑り台、めちゃくちゃ急で、ぼくも娘もビビってしまって滑る勇気が出ませんでした。

次回の課題ということにしておきます。

上からの様子

下からの様子

その他には吊り具の長いブランコや

ハンモックなど

手作りの遊具がたくさんあり、子どもたちは大はしゃぎで遊んでいました。

竹で作られた遊具は多少ぐらついている箇所がありますし、高い所に登っていくのも、決められたルートや、命綱のようなものがあるわけではありません。

もしかすると、竹が折れてしまって足を踏み外してしまうかもしれません。

ここにいる子どもたちは、自然という不確実性の中で、「きけん」があることをちゃんと理解しながら、精一杯遊びを楽しんでいるのです。

クラフトエリア

ここでは、森で採れたいろんなものを材料にして製作を楽しむことができます。

この日、子どもたちは、割り箸でゴム鉄砲を作って撃ち合いをしたり、竹とんぼを作って、誰が1番遠くまで飛ばせるか競争したりして遊んでいました。

妻と娘がこみじいさんに

「リースを作りたい」

と伝えると、

「よっしゃ、ほなツル採りに行こか」

とハサミを持って山の方へ材料探しからスタートしました。

そして、中庭で作り方を教えてもらいながら、ツルをまいていきました。

リースの飾り付けを選んでいると、残念ながら閉園の時間となってしまいました。

選んでいた材料をいただいて、続きは家で作りました。

木屋

木屋の中はには土間と板間があり、板間は靴を脱いで上がります。

絵本を読んだり、昼寝をしたり、ギターをひいたり、太鼓を叩いたり、何をするのも自由ということです。

広場のジャンプ台

広場には2m強ぐらいの、子どもにとっては少し高めの台があります。

下には50㎝ほどの分厚いマットが敷かれており、ジャンプして飛び降りれるようになっています。

子どもたちは、次々に飛び降り、飛び降りてはまた台に登りを繰り返しています。

ぼくも飛び降りてみましたが、着地の時に膝にきました、、、

娘も混じって飛び降りようとしますが、怖くてなかなか足が前に出ません。

膝にきていたぼくも、何度か飛んでみせたり、下から娘の手を支えながら飛ばせてみたりしましたが、娘は恐怖が拭えません。

そして、ブランコに行きたい!と言ってみたり、太鼓を叩きたい!と言ってみたりして、何度か諦めましたが、ジャンプできるようになりたい、、、と言って結局このジャンプ台へ戻ってきます。

「娘は自分と戦っているんだなぁ」と思いながら、娘の順番になって飛ぼうか飛ぶまいか右往左往している様子を見ていると、そこへ偶然1匹のハチが接近していきました。

人一倍虫に敏感な娘は

「あ!ハチが来た!やばい!」

と言いながら、ハチから逃げるために迷いなくジャンプ台から飛び降りてきました。

「あ!できた!大っ嫌いなハチのおかげや」

と笑いつつ、満足そうにしていました。

ちなみに、娘以外の子どもはハチが来ても、全く動じることはなかっです。

さすが、たくましいですね。

そして、一度できれば何のその、それからは何度も何度もジャンプ台を楽しんでいました。

娘の成長を誇らしく思いながら、ずっと眺めておりました。

冒険の森に集まってくる子どもたちに感動

今回は、娘のちょっとした成長に感動しましたが、ここに集まってきていた子どもたちにも感動しました。

この日は10人ぐらいの子どもが来ていましたが、その中でジャンプ台から飛べなかったのは娘だけでした。

娘は後ろに並ぶ子どもに順番を譲りながら、心の準備をしていたようでした。

怖いけど、どうしても飛んでみたいと思っている、そんな様子の娘をみて

「大丈夫やで!できるよ!」

「ちょっとしゃがんで飛んでみたらどう?」

「見とってみ、こうやって飛ぶねんで!」

と次々に声をかけてくれます。

そして、今日初めてここに来たことを伝えると

「初めてやったら、怖くてもしょうがないよ!」

「まだ慣れてないんやから、ゆっくりでいいよ!」

と言ってくれてなかなか飛べずにいる娘を見守ってくれていました。

たくましくて、優しい子どもたちだなぁと感心して年を尋ねると、ひとりを除いてみんな娘より年下でした。

それを知って、ぼくは娘に

「みんな、年下やのに飛べとるから大丈夫やで!」

と言うと、子どもたちに

「年は関係ないよ!やったことなかったらしょうがないやんか!」

とぼくの方が怒られてしまいました。

その瞬間、年を基準にしてみたり、周りとすぐに比べてしまう、無意識の中でそんな考えに犯されている自分にハッとしました。

胸の中を思いっきり殴られたような感覚がして、少し涙が出そうになりました。

娘は娘です。

経験したことが娘の全てなんです。

娘の等身大をまっすぐに見ながら、それを少しずつ広げていける体験を積ませてあげられるような、そんな親でありたい、とここにいる子どもたちが思わせてくれました。

この冒険の森には、できないことを馬鹿にしたり、意地悪を言うような子どもは全くいませんでした。

何かを無理強いするようなこともありません。

挑戦しようとしていることを、応援してくれたり、やり方を教えてくれたり、あぶないことを教えてくれたり、そういう子どもたちばかりでした。

冒頭で紹介したこみじいさんの理念・思いが、ここに訪れている子どもや大人たちに、ちゃんと伝わっているようです。

ぜひまた、家族で遊びに来たいと思いました。

娘の成長に感動しながら、冒険の森に集う人々に触れ、ぼく自身も成長できた1日となりました。

淡路島 冒険の森の情報

場所とアクセス

高速の場合、淡路インターチェンジを降りたら左折し、国道28号線を南下します。

5km(7分〜8分)走ったら、ガードレールの看板を目印に「楠本川」を右折し、川沿いを500mほど走って右折し細い道に入ります。

Googleナビだと、別の道を案内されるかもしれませんが、道が細すぎで運転しにくいので、近くまで来たら看板を目印に曲がってください。

駐車場

看板が目印です。

区画はありませんが、10台程度駐車できます。

営業時間など

開園日 第2・第4日曜日と子供の日
営業時間 10時 〜 15時
利用料 無料
その他 飲食持ち込み可・ポットのお湯利用可(無料)

おわりに

帰ってきて、娘に感想を聞くと

「イメージと全然違った」

と言います。

どんなふうに?と聞くと

「もっと広くて、もっと人がいっぱいいて、もっと大きなアスレチックがあるようなところ」

を想像していたようです。

でも、今日1日遊んでみてどうだったか聞くと

「めちゃめちゃ楽しかった!」

ということでした。

妻は家に帰ってからも、指に材料のトゲが刺さっても気づかないほど、リース作りに夢中になっていました。

「プレーパーク 淡路島 冒険の森」は、子どもにとっては遊びの中で新しいことに挑戦できる場所であり、大人にとっても新しい体験ができる場所であり、子供と一緒に成長できる場所です。

家族が一緒にひとつのことに取り組んでもいいですし、それぞれが自分の好きなことをやって、作ったものを見せあったり、体験を語り合うのも面白いです。

ぜひ、旅の1ページに加えてみてはいかがでしょうか。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございます。

これからも、淡路島での暮らしぶりや、観光・グルメスポットなどの情報を、主観を交えつつご紹介していきます。

これからも応援のほどよろしくお願いします!

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